道案内で使う英語フレーズ集「この道をまっすぐ」から地下鉄・バスの乗り方まで
英語で道案内をするとき、「決まり文句」を暗記するだけでは応用が効きません。
なぜその動詞を使うのか、なぜその前置詞になるのかという文法的な仕組み・ニュアンスを理解しておくことで、とっさの場面でも自信を持って言葉が出てくるようになります。
この記事では、徒歩・バス・電車での道案内でよく使う基本フレーズと、その背景にある英文法のポイントを分かりやすく解説します。
徒歩での道案内:移動・方向を表す動詞のニュアンス
① 「この道をまっすぐ進む」:Go straight down this road.
💡 文法のポイント:down は「下る」ではなく「道に沿って進む」
down には「下へ」という意味だけでなく、「道や川などの直線的な空間に沿って進む」という副詞・前置詞の働きがあります。
Go straight down this road.(この道をまっすぐ進んでください)
Walk down this street.(この通りを歩いて進んでください)
※ along を使って Go straight along this road. と言うこともできますが、down を使う方がネイティブの日常会話では非常に自然で、勢いよく道を進む躍動感が出ます。

Go straight down this road, and head toward Shinjuku Station.
この道をまっすぐ進んで、新宿駅の方向に向かってください。
★こちらの記事でさらに詳しく解説中!道案内の基本 「この道をまっすぐ~に向かって進んでください」の言い方について、詳しく解説しています。

② 方向・目的地を示す:head to と head toward の違い
💡 文法のポイント:名詞からの派生動詞 head と 前置詞の組み合わせ
head は名詞で「頭」ですが、動詞になると「頭の向きをそちらへ向ける ➔ その方向へ進む・向かう」という意味になります。組み合わせる前置詞によって目的地の捉え方が変わります。
| 表現 | 前置詞のニュアンス | 意味・違い |
head to + 場所 | to = 到達点 | 「(最終目的地)へ向かう」 ※目的地に到着することが前提 |
head toward + 場所 | toward = 方向・方角 | 「(ある特定の場所)の方向へ向かう」 ※途中の目印や方角を示すときに最適 |
Head toward Shinjuku Station.(新宿駅の方向へ向かってください)
Take the Hachiko Exit, then head left.(ハチ公出口を出て、左方向へ進んでください

Take the Hachiko Exit, then head left—you’ll find it.
ハチ公出口を出て、左の方向に進むとすぐ見つかりますよ。
地図を見ながら、渋谷駅から外国人観光客の観光名所となっている『ハチ公像』を案内してみましょう。

★こちらの記事でさらに詳しく解説中! 向かう方向を示す言い方をマスターしましょう。「head to」「head toward」「head left」など【 head 】の使い方について、詳しく解説しています。

③ 継続動作と状態の維持:keep + -ing
💡 文法のポイント:動名詞を取る keep
keep + 動名詞(-ing) は「〜し続ける」「そのまま〜の状態を保つ」という継続を表します。
Cross the crosswalk and keep going straight.(横断歩道を渡って、そのまままっすぐ進み続けてください)

Cross the crosswalk and keep going straight.
横断歩道を渡って、そのまま、まっすぐ進んでください。
★こちらの記事でさらに詳しく解説中! 道案内のコツは「目印」を伝えることです。「そのまままっすぐってどこまでまっすぐなの?」こんな時の英語表現について、詳しく解説しています。

バスの乗り方:使役動詞・前置詞・時制のルール
① 乗り物の乗り降り:get on / get off
💡 文法のポイント:なぜ in/out ではなく on/off なのか?
バスや電車、船などの「車内で立つことができる/ステップをまたいで乗る」大きな乗り物には on / off を使います。
(※乗用車やタクシーなど、かがんで乗り込む小さな乗り物には get in / get out of を使います。)
Please pay the driver when you get on the bus.(バスに乗るときに支払ってください)
Please get off at Ueno Station.(上野駅で降りてください)
Get off at the second stop.(2つ目の停留所で降りてください)
②「ボタンを押して知らせる」:使役動詞 let の使い方
💡 文法のポイント:let + 目的語 + 原形不定詞(〜に…させる)
使役動詞 let は 「(本人が望むなら)〜させてあげる」「〜するのを許す」 という優しいニュアンスを持ちます。
構文は let + 人/もの + 動詞の原形 となります。
Press the button to let the driver know.(ボタンを押して、運転手さんに知らせてください)
let(〜させる)+ the driver(運転手さんに)+ know(知る[原形]
比較:使い分けたい使役動詞のニュアンス
let(許可・配慮): 「(相手のタイミングで)〜させる/知らせる」 ➔ 道案内や接客に最適
have(依頼・役割): 「(専門職や立場上当然のこととして)〜してもらう」
make(強制): 「(本人の意思に関係なく無理やり)〜させる」
③ 「あと〜分で来る」:未来を表す前置詞 in
💡 文法のポイント:経過時間を表す in と after の勘違い
「〜分後に」「あと〜分で」と言うとき、after を使うのは誤りです。今から一定の時間が経過した「〜後」を表す場合は前置詞 in を使います。
The next bus will come in about 2 minutes.(あと2分ほどで次のバスが来ます)
❌ after 2 minutes ➔ 過去の出来事の「〜の後に」などで使うことが多く、不自然になります。

Please get off at Ueno Station.
上野駅前で降りてください。
★こちらの記事でさらに詳しく解説中! バスの乗り方の英語表現をマスターしましょう。バスを降りる時には「ボタンを押して運転手さんに知らせてください」などバス独特の表現など詳しく解説しています。


電車・地下鉄の乗り方:形式主語・命令文・前置詞
① 所要時間を伝える:It takes + 時間
💡 文法のポイント:形式主語の It と 時間を消費する take
時間や天候を表す際、英語では特定の意味を持たない形式主語の It を立てます。動詞 take は「(時間や労力を)必要とする・奪う」という意味になります。
It takes about 15 minutes by subway from here.(ここから地下鉄で15分くらいかかります)
疑問文: How long does it take?(どのくらい時間がかかりますか?)
💡 交通手段を表す by + 乗り物(無冠詞)
交通手段を表す by の後ろに来る名詞には、a や the などの冠詞をつけず、単数形で置きます。
by bus / by train / by subway / by taxi
② 路線や道を選ぶ:Take + 路線名/道
💡 文法のポイント:選択・使用を意味する take
take には「自分の手にとって選ぶ」というコアのイメージがあります。道案内では「〜線に乗る」「この道を進む/選ぶ」という意味で使われます。
Take the Hibiya Line from platform 2.(2番線から日比谷線に乗ってください)
③ 乗り換えの表現:transfer to ... at ...
💡 文法のポイント:移動先 to と 点(場所)を示す at
transfer は「乗り換える・移動する」という動詞です。「どこで(at)」「何に(to)」乗り換えるのか、前置詞の役割を意識して配置します。
Transfer to the Ginza Line at Ueno Station.(上野駅で銀座線に乗り換えてください)
transfer to [乗り換える路線・乗り物] + at [乗り換える駅・場所]

Take the Hibiya Line from platform 2.
2番ホームから日比谷線に乗ってください。
地図を見ながら、地下鉄で外国人観光客の観光名所となっている『浅草寺』を案内してみましょう。
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★こちらの記事でさらに詳しく解説中! 地下鉄を使った道案内をマスターしましょう。「2番ホームから日比谷線に乗ってください」「上野駅で銀座線に乗り換えてください」などの使い方について、詳しく解説しています。


スムーズなコミュニケーションのための配慮フレーズ
法的に正しい英語を話すこと以上に、「配慮の伝わる表現」を選ぶことがコミュニケーションでは重要です。
① 丁寧な声かけ:How can I help you?
Can I help you? も間違いではありませんが、疑問詞 How を頭に置くことで「どのように困っていて、どうお手伝いできますか?」という、より積極的で親切な響きになります。
② 「分からない」を丁寧に伝える:I'm sorry, I'm not sure.
知識がないときに I don't know. とだけ言うと、「知りません(関係ありません)」という冷淡な印象を与えてしまうことがあります。
I'm not sure.(確信がありません)や I'm sorry を添えることで、相手に寄り添う姿勢を表現できます。
I'm sorry, I'm not sure. Let's check the map together.(すみません、よく分からないんです。一緒に地図を確認してみましょう!)
まとめ:文法パターンを押さえて道案内をマスターしよう
道案内で使われる英語は決まった文法パターンでマスターしよう!
道案内で使われる英語は、一見難しそうに見えても決まった文法パターンと前置詞の組みあわせで成り立っています。
徒歩: Go straight down / head toward(方向と直進)
バス: get on/off / let someone know / in ~ minutes(乗り降りと使役・時間)
電車: It takes ~ / Take the ~ line / transfer to ~ at ~(所要時間と乗り換え
理由や仕組み(文法)を理解した上で、実際の会話例を声に出して繰り返し練習してみてください。小さな成功体験の積み重ねが、外国人観光客へスムーズに声をかける自信へとつながります!
英会話学習は自分のペースでやりたい勉強をやる
学校では英語を学んだけれど、社会に出てから話す機会がない——
これは日本ではとても一般的な状況です。
英語は「知識」ではなく「スキル」。
スポーツや料理と同じで、練習するほど上達します。
だからこそ、話せるようになるためには、その環境を作ればいいのです。
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具体的な使い方や上達の秘訣は、別記事の徹底レビューをご参照ください。


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