映画『ファインディング・ニモ』セリフから学ぶ英会話

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一歩を踏み出す勇気や、大切な人を想う優しさを教えてくれる名作映画の数々。映画のストーリーと言葉は、私たちの心に感動を与えてくれます。

そうした映画のセリフには、日常会話を豊かにする素敵な英語フレーズがたくさん詰まっています

映画の名シーンで学ぶ英会話☆彡


スクリーンを彩る生きたフレーズから
感動とリアルな英語をお届けします!

今回は、映画『ファインディング・ニモ』をピックアップ。

ニモのパパ、不器用で怖がりのマーリンがさらわれたニモを取り返すために一生懸命な姿は、海の生き物たちによって伝言ゲームのように伝わっていきました。

海の仲間たちの言葉から「かっこいいパパの武勇伝」を見ていきましょう!

※この記事に掲載している写真や画像はすべてイメージです。

映画『ファインディング・ニモクラッシュたちと海流に乗ったシーンの英語セリフと和訳

会話は英語セリフと日本語訳付きで紹介しています。

『ファインディング・ニモあらすじと作品情報

オーストラリアのグレート・バリア・リーフ。

クマノミのマーリンは、妻コーラルとともに生まれてくる卵を温かく見守っています。しかし、バラクーダに襲われ、残っていた卵はたったひとつ。

その子に、同じく亡くしたコーラルが好きだと言っていたニモという名前を付け、右のひれが小さいニモを、やや過保護的に育てます。

その結果、ニモとの間には小さなすれ違いが生まれてしまいます。

ニモは、「パパなんて大嫌いだ!」と言って「人間のボート」に近づいてしまい、スキューバダイビングをしていた歯科医のP・シャーマンに捕まえられてしまいます。

連れ去られたニモを取り返すために、物忘れが激しいけど人間の文字がわかるというナンヨウハギのドリーとともに広い海で手がかりを探します。

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あなたも、この映画の英語の世界に浸ってみませんか?

ファインディング・ニモ』クラッシュたちと海流に乗ったシーン(英語セリフ・日本語訳)

『ファインディング・ニモ』の中盤のシーンです。マーリンドリーは、度重なる困難を何とか切り抜けて、ウミガメのクラッシュや子ガメたちと出会い、シドニーを目指してEAC(東オーストラリア海流)に乗りました。

子ガメのスクワートたちに話した小さな出来事が、ウミガメから小魚、ロブスター、イルカ、鳥へと伝言ゲームのように海中に広まっていくシーンです。

子ガメたちに「どこに行くの?」と聞かれているところから始まります。

子ガメ
子ガメ

So, where are you going?

子ガメたち:

それで、どこに行くの?

マーリン
マーリン

You see, my son was taken.

マーリン:

実は、息子が連れ去られたんだ。

【語句の説明】

  • be taken=連れ去られる
子ガメ
子ガメ

No way! What happened?

子ガメたち:

ウソでしょ!何があったの?

マーリン
マーリン

No, kids… I don’t want to talk about it.

マーリン:

いや、みんな、その話はしたくないんだ。

子ガメ
子ガメ

Come on. Please.

子ガメたち:

いいじゃない。お願い!

マーリン
マーリン

Well, okay. I live on this reef, a long long way from here. My son, Nemo, was mad at me. Maybe he wouldn’t have done it if I hadn’t been so tough on him. I don’t know. Anyway, he swam out in the open water to this boat and these divers appeared and I tried to stop them. The boat was too fast, so we were out in the ocean.

マーリン:

まあ、わかったよ。

我が家は遠く離れたサンゴ礁なんだ。息子はニモって言うんだけど、わたしに腹を立てていたんだ。

私がニモに厳しくしなければ、たぶんニモだってそんなことはしなかっただろう。わからないけど。

ニモは外洋に出て、ボートに近づいたんだ。

そこへダイバーが現れて、わたしは止めようとしたんだけど…

ボートのスピードは速すぎて、気づけば外洋の真ん中だった。

【語句の説明】

  • be mad at ~=~に腹を立てる
  • wouldn’t have done … if … hadn’t …(仮定法過去完了)※後ろで詳しく説明しています
  • be tough on ~=~に厳しくする
  • appear=現れる
子ガメ
子ガメ

So, he couldn’t stop them. Then Nemo’s dad swims out into the ocean and they bump into three sharks.

子ガメ:

パパは止められなかったんだ。

そして外洋に泳ぎ出し、そこで3匹のサメに遭遇してしまった。

【語句の説明】

  • bump into=偶然出会う、遭遇する
小さい魚
小さい魚

He scares them away by blowing them up.

小さい魚:

ニモのパパは恐ろしいサメを爆破して追い払うんだ。

【語句の説明】

  • blow up=爆発させる
黄色のさかな
黄色のさかな

That’s amazing!

黄色い魚:

それはすごいわ!

ロブスター
ロブスター

Then dives thousands of feet. Straight into the dark. It’s wicked dark there. You can’t see a thing. The only thing they can see down there is …

ロブスター:

それから、何千フィートも潜る。真っ暗な深海にまっすぐに。

そこは、真っ暗で何一つ見えない。唯一見えるものと言えば…

【語句の説明】

  • wicked=(口語で)めちゃくちゃ、すごく
  • You can’t see a thing.=「何も見えない」という決まり文句です。
メカジキ
メカジキ

This big, horrible creature with razor-sharp teeth! Then he has to blast his way…

メカジキ:

カミソリみたいに鋭い歯を持つ巨大でおそろしい怪物だ。

そして彼は強行突破しなきゃならなくて…

【語句の説明】

  • razor-sharp=カミソリのように鋭い
  • blast one’s way=爆破しながら進む、強行突破する
イルカ
イルカ

These fish have been searching the ocean for days on the East Australian Current.

イルカ:

彼らは何日もかけて、EAC(東オーストラリア海流)に乗って海を探し回っている。

アジサシ
アジサシ

He may be on his way here right now. That should put him in Sydney Harbor in a few days. This guy will stop at nothing until he finds his son. I hope he makes it. That’s one dedicated father, if you ask me.

アジサシ:

もしかしたら、今まさにここへ向かっているかもしれないの。

順調なら、数日でシドニー港に着く頃よ。

息子を見つけるためなら何だってするわね。無事にたどり着いて欲しいわ。私に言わせれば、本当に献身的な父親だわ。

【語句の解説】

  • put 人 in ~=へ着かせる
  • stop at nothing=「目的のためには手段を選ばない」という非常によく使われるイディオムです。※次の項で詳しく説明しています。
  • That’s one dedicated father.=本当に献身的なお父さんだ
    ここで、使われている「one」は、形容詞+名詞の前に置くことで「本当に〜な」「かなりの〜」「実に素晴らしい〜」 と、後ろの言葉を強力に強調する口語表現です。
  • if you ask me=私に言わせれば

【英語解説】ファインディング・ニモの心に刺さる名セリフ&日常フレーズ

今回の会話からピックアップして、フレーズ解説をしています。

① 【仮定法過去完了】過去を振り返って『あのとき○○しなければ…』と言う表現

マーリン
マーリン

Maybe he wouldn’t have done it if I hadn’t been so tough on him.

「私がニモに厳しくしなければ、たぶんニモだってそんなことはしなかっただろう。」と訳しています。

マーリンは、ニモがさらわれてしまったことについて、「自分がニモに厳しくしすぎたから、ニモはあんな行動を取ったのかもしれない」と、過去を振り返って後悔しています。

英語文法|仮定法過去完了の基本「もし~していたら…だっただろう」

仮定法過去完了は、「実際にはそうではなかった過去のこと」を仮定する時に使います。

基本の形は、次の通りです。

If + 主語 + had + 過去分詞,
主語 + would have + 過去分詞

「もし~していたら、……だっただろう」と、いう意味です。

「Maybe he wouldn’t have done it if I hadn’t been so tough on him.」 この文章は、「Maybe」が付くことによって、「過去を振り返って『あのとき○○しなければ…だったんじゃないかな?」というニュアンスになります。

仮定法過去完了の使い方の例「もし~していたら…だっただろう」

  • If I had known that, I wouldn’t have gone.
    もしそれを知っていたら、私は行かなかっただろう。
  • If she had studied harder, she would have passed the test.
    もし彼女がもっと一生懸命勉強していたら、テストに合格していただろう。
  • If we had left earlier, we wouldn’t have been late.
    もしもっと早く出発していたら、遅刻しなかっただろう。

「実際にはそうならなかった過去」を振り返っているという共通点があります。

②「何が何でも~する」という英語表現”stop at nothing “

アジサシ
アジサシ

This guy will stop at nothing until he finds his son.

「息子を見つけるためなら何だってするわね。」と訳しています。

「この人(魚)は、息子を見つけるまで、何があっても止まらない」というのが直訳です。

なぜ「stop at nothing」で「何が何でも」になるの?

stop at nothing」は、「何もないところで止まる」と考えてしまいそうですが、実際にはそういう意味ではありません。

stop at ~ には、「~を限界・境界として止まる」というイメージがあります。

なので、「stop at nothing」は、👉「何もないところで止まる」👉「止めるものが何もない」👉「何があっても止まらない」👉「何があっても止まらない」から、「目的を達成するためなら、どんなことでもする」という強いニュアンスにつながります。

「何が何でもあきらめない」「never give up」との違い

never give upは、「決して諦めない」という意味で、「気持ち・意志」に焦点があります。

一方、「stop at nothing」は、目的を達成するためなら、どんなことでもするというニュアンスです。

マーリンの、He will never give up.(彼は決して諦めない。)より、He will stop at nothing.(彼は目的のためなら何でもする。)のほうが、行動の激しさが感じられます。

「stop at nothing」使い方の例

「stop at nothing」の使い方を見てみましょう。

stop at nothing until ~:~するまで、何があっても止まらない

  • She’ll stop at nothing until she gets what she wants.
    彼女は欲しいものを手に入れるまで、何が何でもやり遂げる。

stop at nothing to 動詞:~するまで、何があっても止まらない

  • The detective will stop at nothing to find the truth.
    その刑事は真実を突き止めるためなら、何でもする。
  • He’ll stop at nothing to get revenge.
    彼は復讐のためなら手段を選ばない。

このように、stop at nothing は、単なる「一生懸命頑張る」よりも強い表現になります。

マーリンの場合は、

He’ll stop at nothing until he finds his son.
息子を見つけるためなら、どんな困難にも立ち向かう。

という、強い父親の決意として使われています。

ニモとの約束ウミガメは何歳?(ネタばれ|クラッシュの年齢)

映画冒頭のシーンです。ニモの初登校日。心配性のマーリンは学校まで付き添います。その時の二人の会話です。

  • ニモ :「同級生にはサメもいる?」
  • マーリン:「どうかな」
  • ニモ:「サメに会ったことある?」
  • マーリン:「会いたくない」
  • ニモ:「カメの寿命は?」
  • マーリン:「ウミガメ? さあ?」
  • ニモ:「お隣のサンディさんが言っていたけど、100歳まで生きるんだって!
  • マーリン:「いつかカメに会えたら年を聞いておこう」

ニモの手がかりを元に、マーリンは長い旅の途中、EAC(東オーストラリア海流)で、ウミガメのクラッシュに出会います。その別れ際、マーリンは彼の年齢を尋ねます。

そして、映画の終盤、脱出劇で弱ってしまったニモにマーリンがやさしく語り掛ける会話です。

マーリン
マーリン

Hey. guess what? Sea turtles… I met one. And he was 150 years old.

マーリン:「ねぇ、聞いて。ウミガメに会ったよ。彼は150歳だって」

このマーリンの言葉は、ニモに「パパはちゃんとニモとの約束を果たしたよ」って言っているように聞こえませんか?

ファインディングニモ

マーリンのパパとしての自信とユーモアがあふれることば

心配性で臆病で、「外海は危険だ」とニモに言い聞かせることしかできず、その結果、自分をダメなパパだと感じていたマーリンただただ「子供を失いたくない」という必死さだけで大海を渡ったマーリンでした

伝言ゲームのように広まった噂が、最終的にシドニーの水槽にいるニモの耳に届きます。「パパがここまで来ている!」仲間の助けで何とか海に戻り、網にかかった魚たちとともに脱出したが、ついに、力尽きるニモ。やっとのことで、マーリンはニモを発見。

ここで、無事に戻ってきてくれた我が子をいつくしみ、ニモに語り掛けるマーリンの言葉を紹介したいと思います。ニモにウミガメに会ったことを伝えて…

マーリン
マーリン

Do you think I would cross the ocean and (would) not know as much as Sandy?

「海を渡ってきたわたしが、サンディほど物知りじゃないとでも思うかい?」と言っています。

「そんなはずはない。わたしはサンディと同じくらい、あるいはそれ以上に海のことを知っているよ(なにしろあの広い海を渡り切ったんだからね!)」という、父親としての誇らしさとユーモアを込めてニモに語りかけています。

かつてのマーリンなら、ニモの危険な行動に対して「だから言っただろう!海は危険なんだ!」と取り乱していたはずです。しかし、広大な海を渡り、命がけで自分自身と向き合ってきた今のマーリンは違います。
息子を優しく受け止め、少し誇らしげで温かい口調で親としての威厳と成長を見せるこのセリフ。ニモにとって「かっこいいパパ」に。

この映画を見た人が、マーリンの姿に心を動かされるのは、彼が完璧だからではなく、不格好でも、必死に海を渡りきった先にある「パパの姿」に共感するからこそではないでしょうか。

この言葉には、かつて過保護だった父親が本物の「ヒーロー」になった証が詰まっているように感じます。

非常に深いセリフ「That’s one dedicated father.」

マーリン自身も「自分は父親としてうまくやれていないのでは」というプレッシャー(父親としての不適格感)を抱えていました。

だからこそ、見知らぬ鳥(アジサシ)が彼の噂を聞いて発した “That’s one dedicated father.” という言葉は、「世間や他人の目から見ても、あいつは紛れもなく『本物の父親』だよ」と、マーリンの父親としての存在価値を全肯定して承認する言葉として機能しています。

『dedicated』という言葉は、単に「良い父親(Good father)」という意味ではなく、「我が子のために命や時間を捧げている」という、強い熱意と覚悟を表す言葉になりますね。

映画『ファインディングニモ』の概要

ピクサー・アニメーション・スタジオが制作、2003年に公開されたアニメーション映画。

声優は、アルバート・ブルックス (マーリン), エレン・デジェネレス (ドリー), アレクサンダー・グールド (ニモ)。

広大な海の中で、ドリーのリズムのある「Just keep swimming!」(泳ぎ続けよう!)というこのセリフの場面は、この映画がまたひとつ楽しくなる印象に残るシーンです。

まとめ&英語のセリフを声に出して言ってみよう!

今回ご紹介したフレーズは、どれもなかなか面白みのあるすてきな言葉ばかりです。ぜひ今回登場したキャラクターになりきって、感情を込めながら声に出して呟いてみてくださいね!

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ツバサ
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英語学習研究家
このブログでは、私自身が英語から遠ざかってしまったときに感じた絶望感から始めた英語学習の学び直しをきっかけに、「英語が話せない」から抜け出したいと思っている方へ向けて、接客や日常会話で使える英語フレーズを、できるだけ分かりやすく紹介しています。

【英語記事内容の監修】シンディさん。アメリカ・アリゾナ州立大学卒業、日本の国立大学に1年間留学生として就学し、現在日本の企業で働く。ネイティブならではの自然なニュアンスや、ビジネス現場での生きた英語をアドバイスしていただいています
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